総選挙は岸田政権「最初の試金石」 AP通信

米ホワイトハウス(ロイター)
米ホワイトハウス(ロイター)

【ワシントン=渡辺浩生)】米国は、岸田文雄政権が中国や北朝鮮による安全保障上の脅威や新型コロナで打撃を受けた経済の再建という「課題への対処に、十分な国民の支持を獲得できるか」(AP通信)、総選挙の行方を見守っている。

米バイデン政権にとってインド太平洋で最も緊密な同盟国、日本の総選挙に対する最大の関心は、岸田首相が安倍晋三元首相のような長期安定の道を歩み出せるのかの一点にある。

「(日本は)この数十年、顔の見えない首相にはことかかない」と米紙ニューヨーク・タイムズは揶揄(やゆ)する。1年超で退陣した菅義偉(すが・よしひで)政権のように岸田政権が短命で終わるのか否か、その「最初の試金石」(AP通信)が今回の総選挙という位置付けだ。

特に、中国による台湾への武力侵攻が現実味を増し、北朝鮮の核ミサイル開発が加速する中、日本が防衛費の増強や敵基地攻撃能力の確保といった安全保障上の目標を実現させることに、米国の期待は高い。それには総選挙を経て岸田政権が十分な政治基盤を確保することが不可欠とみている。