岸田文雄首相(自民党総裁選)は31日夜、フジテレビ番組に出演し、自民、公明両党で過半数の233議席を確保する見通したことに関し、「その通りであるとしたならば、政権選択選挙において大変、貴重な信任をいただいたということになる。いずれにせよ、引き続き開票結果、緊張感をもって見つめていきたい」と述べた。
自民党が公示前よりも議席数を減らしたことについては「衆院選は政権選択選挙であり、与党で過半数というのは絶えず変わらないと思うし、今回も変わらない。自民党の議席が減ったことについては内容を分析した上で、しっかり受け止め、今後の取り組みにおいていろいろと参考にしなければならない」と語った。
一方、衆院選の結果を受け、閣僚や党人事を実施するかを問われ、「基本的には今の体制、閣僚も党役員もスタートしたばかりなので、基本的には触ることは考えていない。個別の人事については、丁寧に本人とも話し合いながら考えていくのがスタンスだ」と強調した。
甘利明幹事長が地元の神奈川13区で敗北した場合の対応については「(甘利氏自身の)選挙の結果がまだ出ていないわけだから、結果が出る前にどうこう言うのは私の立場からは控えなければならない」と述べるにとどめた。