子どもお店バトル 商店街に響く「いらっしゃい!」

元気よく接客をする子供たち=10月、大阪市生野区
元気よく接客をする子供たち=10月、大阪市生野区

「いらっしゃい! あめちゃんいかがですか」-。小学生と高校生がチームを組んで店の売り上げと利益を競う「子どもお店バトル」が10月末、大阪市生野区の生野本通中央商店街で開かれた。地元の小学生たちが開店資金をもとに全国の物産品を仕入れ、戦略を練って販売する商売体験だ。新型コロナを吹き飛ばすように、子供たちの元気な声が商店街に響き渡った。

お店バトルは、子供たちに経済の仕組みやお金の大切さ、商売の楽しさ、難しさを知ってもらおうと同商店街が令和元年から取り組んでいる企画。「子供たちと地域をつなぐことで再びにぎわいを取り戻そう」との狙いもある。

イベントは、全国各地の特産品の仕入れ、販売でどれだけ利益をあげられるかを競い合う。今回は生野、西生野、林寺の3小学校の土曜授業として規模を拡大して実施。3校の6年生計66人と大阪ビジネスフロンティア高校の生徒35人が参加し、5人編成でチームを結成した。

同商店街から支給される3万円を開店資金として戦略を練り、北海道から九州まで20道県の大阪事務所の担当者と仕入価格などを相談し、取り扱う商品を決めた。

出店した20店の店頭には、北海道の「バタじゃが」や福井の「焼鯖寿司」、群馬の「下仁田ねぎ煎餅」、三重の「松阪牛カレー」、高知の「ゆずサイダー」、大分の「つぶらばカボス」など各地の特産品がずらりと並んだ。

そろいの法被を着た子供たちは、会計や袋詰めなど慣れない接客に取り組んだ。客足が減るとティッシュを配ったり、移動販売を始めたりして早々に完売する店が続出した。最後の商品が売れると、大きな拍手が起こった。

石川県の物産品を販売した男子児童は「一番早く売り切れたのが五郎島金時。初めは心配やったけど、思った以上に売れてメッチャうれしい」と声を弾ませ、同じチームの女子高生は「小学生は結構ガッツがあって、商店街が盛り上がってよかった」と笑顔をみせた。

お店バトルの売り上げトップは、半生うどんや和三盆キャラメル、さぬきゴールドなど香川県の特産品を売ったチーム。1万1125円の利益をあげたという。

近年、商店街は消費スタイルが変わり、シャッター店舗が目立つなど厳しい状況が続いているが、買い物に訪れた男性は「活気があって、昔の商店街に戻ったみたい」と感慨深げに話した。(上岡由美)

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