名古屋、堅守貫きルヴァン杯初制覇 11年ぶりタイトル「長かった」

サッカーJルヴァン杯決勝のC大阪戦後半、チーム2点目のゴールを決める名古屋・稲垣祥(15)=30日、埼玉スタジアム
サッカーJルヴァン杯決勝のC大阪戦後半、チーム2点目のゴールを決める名古屋・稲垣祥(15)=30日、埼玉スタジアム

30日に行われた国内サッカーの年間三大タイトルの一つ、JリーグのYBCルヴァン・カップ決勝で、名古屋がC大阪を2―0で破り初優勝を果たした。

スタンドからの拍手に包まれ、緑のピッチに赤い歓喜の輪が広がった。名古屋が悲願の初優勝。2010年のJ1制覇以来となるタイトルをつかんだ。主将の中谷は「苦しい時期が長かったがサポーターのためにタイトルを取りたかった。うれしい」とほほ笑んだ。

後半2分、選手交代したばかりだったC大阪の隙を突いた。相馬の左CKを柿谷が頭でそらし、前田が頭で押し込み先制した。「何度も練習でやってきた」と前田。同34分には、シュビルツォクのシュートのこぼれ球を稲垣が豪快に決めて勝利を手繰り寄せた。

27日の天皇杯準々決勝は0-3で完敗した。中2日の再戦で、C大阪に主導権を握られた前半を無失点でしのいだ。中谷は「危ないシュートもない。自分たちの戦い方ができている」と自信を深めた。得点を重ねた後半は、布陣を5バックに切り替えるなどして乾、清武、大久保ら代表経験者が並ぶC大阪の猛攻をはねのけた。90分間を通じて堅守も光った。

フィッカデンティ監督がチームを引き上げた。J2降格危機だった19年9月に就任し、11人全員で守る意識を植え付けた。昨季はリーグ最少失点を記録し、今季は19試合無失点のリーグ新記録を樹立した。指揮官は「再建には手応えを感じている」と胸を張った。

リーグ戦は現在4位。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位を見据える。「タイトルが自信になって、ここからさらにステップアップできる」と稲垣。勝利を求め続けていく。(川峯千尋)

■サッカーYBCルヴァン杯 名古屋が初優勝