衆院選最終盤の29日、岸田文雄首相が千葉県入りし応援演説した。県内野党の応援で3月の知事選で圧勝した熊谷俊人知事も自民候補の応援で街頭でマイクを握った。
自民党総裁の岸田首相はこの日、九州での応援演説後、千葉県入り。成田市、佐倉市、印西市の街頭で自民候補を応援。このうちJR成田駅前では、10区の自民前職、林幹雄氏の応援で「国政のど真ん中で活躍してきた林さんの千葉に対する熱い思いは素晴らしい」などと訴えた。
知事選で自民推薦候補に大差で勝った熊谷氏は「熊谷がどうしてここにいるのかと思う方がいるかもしれない」とした上で、林氏が成田空港の機能強化などに果たした役割を強調。「千葉県の声を届けてください」とエールを送った。
熊谷氏は衆院選の応援に距離を置くことを公言していたが〝解禁〟。30日には、林氏と競り合う立憲民主党前職の谷田川元氏を応援する。林氏とのバランスを取ったとみられる。