「鼻の捜査官」目指すワン 3本足の犬「ゼノ号」奮闘

審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰るゼノ号=奈良県大和郡山市
審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰るゼノ号=奈良県大和郡山市

行方不明者の捜索や事件捜査に出動する奈良県警嘱託警察犬の審査会が29日、奈良県大和郡山市で開かれ、計約50頭が日頃の訓練の成果を競った。昨年不合格だった右後ろ足がないジャーマンシェパードの「ゼノ号」(雄、8歳)も再挑戦した。結果は12月初旬に発表される。

「鼻の捜査官」ともいわれる嘱託警察犬は民間で飼育、訓練され、県警から要請を受けて捜索や捜査に出動する。県警によると、今年は34頭が活動。9月末時点で計93件の出動があり、行方不明者3人を発見している。

審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰る犬
審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰る犬
審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰る犬
審査会の臭気選別の部で、選んだ布を持ち帰る犬

審査会では、臭いをもとに足跡をたどる「足跡追及」、嗅いだ臭いと同じものを5つの布から選ぶ「臭気選別」、テントに隠れた人を見つける「捜索救助」-の3部門で行われ、シェパードやラブラドルレトリバーのほか、コリーなどが、パートナーを組む訓練士らと一緒に取り組んだ。

生まれたときのけがにより右後ろ足がない3本足のゼノ号は、昨年に続き臭気選別の部に挑戦。緊張した様子だったが、懸命に布を嗅いで選んでいた。訓練士の山内未央さんは「去年よりは落ち着いて探してくれた。よく頑張ったと思う」と話していた。