聖徳太子没後1400年 第4部⑤

日本霊異記の飢人伝承 太子の神秘性を高めた物語

飢人伝承が残る達磨寺。伝承は太子の宗教性を高めた=奈良県王子町
飢人伝承が残る達磨寺。伝承は太子の宗教性を高めた=奈良県王子町

太子信仰の聖地・斑鳩(いかるが)の法隆寺から南西に約4キロ。北に大和川と竜田路があり、聖徳太子の時代から大阪との交通の要衝だった寺に不思議な伝承が残る。JR王寺駅から歩いて10分ほど、国道沿いに建つ達磨寺(だるまじ)(奈良県王寺町)だ。

創建の由来について「613(推古21)年、この地で太子と達磨大師が出会ったとされます」と日野周圭住職。達磨大師はインド出身で中国に渡り、禅宗の始祖になった高僧である。

飢人を聖人と見抜いた太子

なぜ、達磨大師が太子と出会ったのか。日本書紀はこう記す。

〈太子が片岡(達磨寺の所在地付近)の路傍で伏せっていた飢人(飢えた人)をあわれみ、飲食物や自らの衣服を与えた。翌日、死んだと聞いて太子は悲しみ、その地に葬る。数日後、太子は側近に「飢人は真人(ひじり)(聖)であろう」といい墓を見に行かせたところ、はたして遺体は消え、太子が与えた衣服がたたまれて棺の上に置かれていた。太子はその服をまた着用する。人々は不思議がり「聖が聖を知るというのはまことだなあ」とさらに太子を敬った〉

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