「内密出産」希望の女性保護で説明、熊本の病院

記者会見する慈恵病院の蓮田健院長=29日午前、熊本市
記者会見する慈恵病院の蓮田健院長=29日午前、熊本市

匿名でも出産できる事実上の「内密出産制度」を導入した慈恵病院(熊本市)は、「誰にも知られず出産したい」と訴える女性を保護していると明かし、蓮田(はすだ)健院長が29日、記者会見。「母子のケアを優先しながら、行政との調整を進めていきたい」と話した。

病院側は匿名での出産を考え直すよう説得しているが、同意を得られていない。

市は昨年8月、「国に照会した結果、法令に抵触する可能性の否定は困難」との見解を表明し、病院に実施を控えるよう要請している。

慈恵病院は親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営。孤立した状況で出産が迫る場合に限り、内密出産を受け入れると公表したが、実施例はない。