ツイッター上の不適切な発言を理由に准教授としての採用を取り消されたのは不当だとして、国際日本文化研究センター(日文研、京都市)の助教だった呉座勇一氏が、日文研側に対し准教授としての地位確認を求める訴訟を京都地裁に起こしたことが29日、分かった。
呉座氏は今年3月、ツイッターの鍵付きアカウントで女性研究者に対する誹謗中傷を繰り返していたことが発覚。日文研を運営する人間文化研究機構から9月に停職1カ月の懲戒処分を受けた。機構は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
提訴は9月29日付。訴状によると、呉座氏は平成28年10月、任期制の教員として採用され、今年1月には10月から准教授として採用すると通知を受けた。しかし、機構は不適切発言を理由に再審査し、8月に取り消しを通知した。