「和歌城ホール」29日オープン、文化・芸術の拠点に

完成した「和歌山城ホール」=和歌山市七番丁
完成した「和歌山城ホール」=和歌山市七番丁

和歌山市役所に隣接する新市民会館「和歌山城ホール」(七番丁)の工事が完了し、29日にオープンする。市は文化・芸術の拠点と位置づけており、尾花正啓市長は「和歌山城を中心により一層、街歩きが楽しくなり、市内への誘客につなげたい」と地域活性化に期待している。

市によると、総工費は約106億円。令和元年7月に着工していた。今年5月には新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が工事現場で発生し、一時工事が中止される事態に。

県内で初めて開催される「紀の国わかやま文化祭2021」(国民文化祭、10月30日~11月21日)の会場にも当初から決まっていたため、工期の遅れが懸念されていたが、開幕に間に合った。

完成した和歌山城ホールは、旧市民会館(伝法橋南ノ丁)の老朽化に伴い、七番丁の伏虎中学校跡地に新設した。

施設は地上5階建て。コンサートや演劇、講演会などができる大ホール(954席)と、小規模演劇などが楽しめる小ホール(395席)を備える。

エントランスホールは吹き抜け空間。内装には紀州材をふんだんに使用している。

施設内には、300人収容の大会議室をはじめとした大小の会議室や、絵画展や書道展、写真展などが開ける展示室、バンドや室内楽の音楽演奏、美術制作、セミナー、市民ワークショップなどに使える練習室などを完備。茶道や華道、着物の着付けなどができる和室も備えている。

飲食ができるレストランやテークアウト専門店なども入る。

屋上には、市民が憩える場として、和歌山城を望む展望テラスや緑豊かなガーデンテラス、イベントが可能な野外ステージ、芝生広場を整備した。

尾花市長は「文化祭の開幕までに完成し、ほっとしている。市中心部が一層にぎわい、観光客にも魅力を感じてもらいたい」と話している。

29日午前10時から、オープニングセレモニーを予定している。和歌城ホールの開館時間は午前9時~午後10時(年末年始除く)。問い合わせは和歌山城ホール(073・432・1212)。