トヨタ提訴は合理的判断 日鉄社長、特許権侵害で

日本製鉄本社が入るビル前の看板=東京都千代田区
日本製鉄本社が入るビル前の看板=東京都千代田区

日本製鉄の橋本英二社長は28日、トヨタ自動車と中国鉄鋼大手の宝山鋼鉄を特許権侵害で提訴したことについて、知的財産を守るにはやむ得ない措置だとの認識を示した。「(提訴は)全く迷わなかった。科学的に分析をして、相手が認めないなら提訴しかない。社長として合理的に判断した」と強調した。日本鉄鋼連盟会長としての記者会見で語った。

一方で「トヨタの車生産に影響があってはいけない。日本経済全体にとっても大変な話になる」とも指摘。トヨタに対する「提訴がいいと思っていないが、裁判で(特許侵害を)明確にせざるを得なかった」と述べた。

日鉄は14日、両社にそれぞれ約200億円の損害賠償を請求。特許侵害の疑いがある電磁鋼板を使ったトヨタの電動車に関しては、日本国内での製造と販売を差し止める仮処分も申請した。