調布小型機墜落事故、業過致死傷容疑は不起訴

東京都調布市で平成27年7月、小型機が住宅街に墜落し8人が死傷した事故で、東京地検立川支部は28日、業務上過失致死傷容疑で送検された機体の管理会社「日本エアロテック」(調布市)の小山純二社長(68)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。容疑者死亡のまま同容疑で送検された川村泰史機長=当時(36)=も不起訴。

事故は27年7月26日に発生。小型機が調布飛行場から離陸した直後に住宅街に墜落し川村機長や搭乗者の早川充さん=同(36)、住宅にいた鈴木希望(のぞみ)さん=同(34)=が死亡、5人が重軽傷を負った。運輸安全委員会は29年7月、「機体が重量超過の状態で離陸し、速度が低下して墜落した」とする調査報告書を公表。警視庁が30年11月、出発前の機体の重量確認を怠ったとして小山社長と川村機長を書類送検していた。

また、地検立川支部は29年12月、無許可で乗客から料金を取って飛行したとして、航空法違反罪で小山社長を在宅起訴。30年5月に東京地裁立川支部が同罪で懲役1年、執行猶予3年を言い渡し、その後有罪判決が確定した。

一方、亡くなった鈴木さんの遺族は、エアロ社などを相手取り約9500万円の損害賠償を求めて提訴。昨年7月の1審東京地裁判決では、調査報告書などに基づき重量超過を認定して約7500万円の支払いを命じたが、2審東京高裁は今月、事故前の機体の給油状況や搭乗者の体重などを再検討した結果、重量超過は認められないと結論づけ、1審判決を取り消して遺族側の請求を棄却した。