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立憲民主党代表選 投開票

野党系「無所属」の吉凶 衆院埼玉8区

衆院埼玉8区で一騎打ちを繰り広げる(右から届け出順に)自民党前職の柴山昌彦氏、無所属元職の小野塚勝俊氏=いずれも28日午前(兼松康撮影)
衆院埼玉8区で一騎打ちを繰り広げる(右から届け出順に)自民党前職の柴山昌彦氏、無所属元職の小野塚勝俊氏=いずれも28日午前(兼松康撮影)

31日の衆院選投開票に向け、与党と野党系の一騎打ちになった選挙区で最終盤のつばぜり合いが熱を帯びている。埼玉8区では、立憲民主党から公認を見送られた無所属元職が自民党閣僚経験者に挑む。皮肉にも、無所属で臨んだことが追い上げの好材料の一つになっているようだ。

埼玉8区には届け出順に自民党前職の柴山昌彦氏(55)と無所属元職の小野塚勝俊氏(49)が立候補している。産経新聞社が23、24両日にFNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った情勢調査によると、柴山氏を小野塚氏が追い上げている状況だ。

ただ、先行を許しているとはいえ、小野塚氏は予想外の猛追ぶりを見せているというのが地元関係者の一致した見方だ。文部科学相や首相補佐官を歴任した柴山氏は、知名度や実績の点ではるかに優位に立っており、今夏ごろまでは圧勝の観測がもっぱらだった。

柴山氏は28日の埼玉県所沢市での街頭演説で、最終盤の情勢について「今のままだと非常に厳しい」との認識を口にした。

小野塚氏は平成21年の衆院選で旧民主党公認で初当選したが、その後3回の衆院選はいずれも落選した。

今回の衆院選に向け、立憲民主党に公認を申請したものの、選挙区内の大票田である所沢市の市議を中心に擁立反対論が広がり、最終的に見送られた。落選が続いていることへの厳しい評価が相次いだためだ。

しかし、一騎打ちという構図にも助けられ、野党支持層への浸透度は政党の公認候補にもひけをとらない。産経・FNNの調査によると、小野塚氏は立憲民主、共産両党の支持層を堅調に固めた上で、日本維新の会や国民民主党の支持層にも食い込んでいる。公明党支持層の一部を押さえているのも、無所属という立場ゆえかもしれない。

柴山氏は28日の演説で、衆院選で共闘する立憲民主党や共産党を念頭に「考え方の一致していない勢力が政権をひっくり返すためにくっついている」と批判を重ねた。しかし、政党の公認を受けていない小野塚氏にはアキレス腱(けん)を突かれたという認識は皆無で、「個人の小野塚として戦っている」と受け流す。

もっとも、無所属での立候補のデメリットは大きく、比例重複立候補による復活当選の余地もない。

28日、東武東上線鶴瀬駅(同県富士見市)前に立った小野塚氏は、駅利用者に深々と頭を下げて支持を呼び掛けた。

「党派を超えて戦っています!」

無所属での出馬を逆手にとるかのように声を張り上げた。(兼松康)