密回避で開票遅れる? 作業人員減、同日選も影響

国会議事堂=東京都千代田区(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)
国会議事堂=東京都千代田区(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)

新型コロナウイルス禍で初めて行われる衆院選の投開票では、開票終了に遅れが生じる懸念が出ている。感染対策で開票所の「密」回避のため作業要員を抑制するケースが目立つほか、地方選の投開票日と重なることで作業量の増加を余儀なくされる地域もあり、各地の選挙管理委員会は準備に追われている。

「密対策を怠るわけにはいかないし、正確性や速報性もおろそかにはできない。板挟みの部分はある」

東京都千代田区選管の担当者はこう語る。平成29年の前回衆院選は開票作業に約110人を割り当てたが、今回は密回避のため約1割減で臨む。人口はこの4年で約1割増えており票の増加も想定される。結果確定は翌11月1日午前1時前後を見込み、前回よりも30分程度遅れそうだ。

市長選とダブル選となる長野市は、開票を効率化するため要員をこれまでの約1・5倍に増やす一方、密対策で開票所を2カ所に分けた。「人は増えてもそれぞれ会場の人員は減る」(市選管)ため、開票終了は前回よりも遅れる見込み。

衆院選と同日に知事選も行われる宮城県は、各市町村に衆院選の開票を優先するよう要請。ただ、仙台市青葉区などを抱える宮城1区では過去の衆院選で開票ミスが相次いでおり、前回の開票終了は翌午前10時過ぎまでずれこんだ。今回の選挙区での開票終了は翌午前1時半ごろと見込まれるが、県選管は「トラブルがないと想定した場合」として、先行きの不透明感をにじませた。