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日大の田中英寿理事長逮捕、脱税の疑い 東京地検

日大元理事に2000万円超、籔本容疑者と事前合意か

(左から)井ノ口忠男容疑者(日大HPから)、籔本雅巳容疑者(医療法人「錦秀会」のHPから)
(左から)井ノ口忠男容疑者(日大HPから)、籔本雅巳容疑者(医療法人「錦秀会」のHPから)

日本大学の付属病院の医療機器調達をめぐる背任事件で、大阪市内の医療法人グループ「錦秀会(きんしゅうかい)」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)=背任容疑で再逮捕=側が調達に介在して約2億円の売買差益を得た後、元日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)=同=側に2千万円以上を提供していたことが28日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、両容疑者が事前に利益を分け合うことで合意していた疑いがあるとみて調べている。

特捜部の発表などによると、両容疑者は日大医学部付属板橋病院で使用する医療機器や電子カルテのシステムを調達する際、籔本容疑者が実質的に経営し、側近が代表取締役を務めるコンサルタント会社を不必要に介在させ、計約2億円の売買差益を得たとされる。

関係者によると、その後、籔本容疑者側から井ノ口容疑者の知人側に2千万円以上が送金されたという。特捜部は、この送金分が井ノ口容疑者への分け前とみて調べを進めている。

板橋病院の建て替え工事の設計・監理業務をめぐる背任事件でも昨年、籔本容疑者の関連会社に日大の資金2億2千万円が流出した後、籔本容疑者側から井ノ口容疑者側に約6600万円が送金された。特捜部は板橋病院を舞台に、両容疑者が複数のルートで不当な利益を得るために事件のスキームを考案したとみている。

医療機器などの調達をめぐっては、井ノ口容疑者が取締役を務めていた「日本大学事業部」がいったん購入した後、リース会社に売却し、日大とのリース契約を結ばせていた。

リース契約では医療機器の購入価格を基にリース料を算出するため、日大とリース会社との契約も料金が高額になり、日大が不要な債務を負ったとされる。