弥生後期の青銅鏡、大阪・和泉市で発掘 播磨や摂津と交易か

和泉市の惣ケ池遺跡で発掘された弥生時代後期の青銅鏡(同市教委提供)
和泉市の惣ケ池遺跡で発掘された弥生時代後期の青銅鏡(同市教委提供)

和泉市教委は、同市鶴山台の惣ケ池遺跡(一部が市指定史跡)の調査で、近畿最古級の弥生時代後期(約2千年前)の青銅鏡を発掘したと発表した。泉州地域でこの時期の青銅鏡が見つかるのは初めて。市教委は「物資や技術が伝わる当時のルートを考えるうえで貴重な史料となる」と話している。

大きさは直径6・4センチ、厚さ0・1センチ程度。中国から渡ってきた前漢鏡をまねて日本で作られた「小形仿製鏡(ぼうせいきょう)」で、漢字を模した文様が施されている。

小形仿製鏡は九州北部で多く見つかり、近畿では大阪府北部の摂津、兵庫県南部の播磨地域で出土例がある。これら地域と交流、交易していた可能性も考えられるという。

また竪穴住居の中には、中央部に炭や焼け土、通風用の溝を残したものがあり、鉄を加工した工房とみられる。同遺跡では、以前の調査で鉄の矢じりが出土しており、遺跡の集落内で鉄器生産を行っていた可能性が高まった。

11月20日まで「信太の森ふるさと館」でパネル展示を行う。