28日午前の東京株式市場の日経平均株価は大幅続落した。前日に米ダウ工業株30種平均が下落した流れを引き継ぎ、売り注文が膨らんだ。半導体などの部品供給不足の問題が意識され、ハイテク株の値下がりが目立った。下げ幅は一時400円を超えた。
午前終値は前日終値比272円62銭安の2万8825円62銭。東証株価指数(TOPIX)は13・95ポイント安の1999・86。
前日のダウ工業株30種平均は反落した。過去最高値を更新するなど高値圏にあり、利益確定の売りが出た。28日の東京市場でも朝方から大幅に値下がりして取引された。
このほか、半導体不足による生産への影響から令和4年3月期連結業績予想を引き下げた電機大手ファナックなどハイテク関連銘柄の値下がりが目立ち、投資家心理を冷やした。
一方、決算発表で好業績が確認された銘柄には買いが入り、相場を下支えした。