ロッテV逸 地元・千葉のファン、通常営業の居酒屋で〝ほろ苦〟

千葉ロッテのファンが集まる居酒屋「二代目 東山」で観戦するファン=27日夜、千葉県市川市
千葉ロッテのファンが集まる居酒屋「二代目 東山」で観戦するファン=27日夜、千葉県市川市

16年ぶりのパ・リーグ優勝を目指して奮闘したプロ野球・千葉ロッテは、27日の東北楽天戦に敗れ、2位が確定した。「終戦」の夜、ファンが集まって試合を観戦した千葉県内の居酒屋では落胆ムードが広がり、涙を流す客の姿も見られた。だが、〝悲願〟にあと一歩のところまで健闘した選手をたたえる声も。通常営業に戻った居酒屋で、ファンが一体となって試合を最後まで共有できたことへの喜びも垣間見えた。

約20人のロッテファンが集まり、満席となった市川市の居酒屋「二代目 東山」。店主の西山明孝さん(48)は25年来のファンで、店内には歴代のユニホームなどのグッズが並び、テレビでロッテ戦を見ながらお酒を楽しむことができる。

試合は同点で終盤戦に突入。松戸市の男性会社員(43)は「前回のリーグ優勝はプレーオフ制度によるもの。フルシーズンでのリーグ優勝がみたい」と熱く語っていた。

しかし、八回裏に楽天が1点を勝ち越すと、店内では悲鳴が上がる。「まだ試合は終わってない」などと口々に励ましあった。そして午後9時ごろ、ロッテの最後の打者が三振に倒れると、ファンたちは頭を抱え、中には涙を流す人も。

試合後、「本当は勝って飲むつもりだったけど」と西山さんが全員に日本酒を振る舞うと、ファンたちは悔しさや悲しさを分かち合うように歓談を続けていた。

新型コロナウイルス感染対策の営業時間短縮要請などが解除される前、閉店は午後9時。ほとんどの場合、客は試合を最後まで見られず、〝不完全燃焼〟で家路につくしかなかった。だが、この日は午前0時までの通常営業だった。

西山さんは悔しさをにじませながらも、「試合直後は泣いていたお客さんが、帰るときは笑顔だった。喜びも悲しみも分かち合える場所にしたかったのでうれしかった」と話した。(長橋和之)