プロ野球パ・リーグは27日、オリックスの25年ぶりの優勝が決まった。三塁手としてチームの躍進に貢献した宗佑磨(むね・ゆうま)が産経新聞に喜びを語った。
◇
自分が生まれた1996年以来、25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。僕が左打ちなのは小学生の頃、(当時の優勝メンバーの)イチローさんをかっこいいと思って、まねたから。憧れの選手と同じ喜びを味わえてうれしいです。
7年目の今季はいい経験をさせてもらいました。三塁に定着できたのは中嶋監督のおかげです。一昨年、ファームで内野ノックを受けていたら、それを見ていた当時2軍監督の中嶋監督から「三塁をやってみないか」と言われました。遊撃手が駄目で外野手に転向していて、内野をやる自信がなかったので正直、嫌でした。でも、チャンスをもらえるならと必死に取り組みました。監督が大事な選択をしてくれました。
自分に三塁手は向いていると思います。アウトにできる打球は確実に処理することを心掛けています。もっとうまくなって、打撃のタイトルより、ゴールデングラブ賞を取りたいです。
今季は交流戦の優勝、さらに11連勝(6月6日~23日)で勢いがついたと思います。今までになかった勝つ喜びを感じました。高いレベルで戦わないといい緊張感は味わえないことを知りました。ベンチのムードはすごくいい。辻打撃コーチが明るさで引っ張ってくれます。あと水本ヘッドコーチも。劣勢でも負ける雰囲気がありませんでした。
前半戦に無観客試合がありました。お客さんがいないと、勝っても勝った気がしません。ファンの方に見てもらってこそのプロ野球選手。優勝で喜んでもらえて、本当によかったです。