19日に公示された衆院選で、兵庫県内は12選挙区に計38人が立候補。新型コロナウイルス対策などをめぐり、激しい論戦が続いている。各候補の政策や人柄などを選挙区ごとに紹介する。(届け出順)

池畑浩太朗氏(維新)

祖父は、田中角栄元首相と同期の衆院議員、大上司氏(故人)。解散間際に維新の公認を得て、希望の党から出馬した前回に続いての出馬となった。

親の仕事の関係で、小学生の一時期はサウジアラビアで過ごした経験を持つ。岡山県の農業高校で教員を9年間務めたあと、「農業のあり方を根本から変えたい」と政治家を志し、衆院議員の公設秘書に。県議となり神戸牛の輸出問題などに関する提言を続けた。選挙区を回ると、地盤にしていた祖父の大きさを再認識する。「祖父がともした保守本流の灯火を守りたい」

山口壮氏(自前)

環境相として念願の初入閣。大臣引き継ぎ時の「9割打者」発言が注目を集めた。脱炭素や気候変動など難題解決に取り組む。

中学の時、米国への留学経験で外国人と仲良くなる喜びを知り、外交官を目指した。英国勤務時代、当時の小沢一郎・新進党幹事長に誘われ政界へ。旧民主党から自民入りする際、和歌山県連に一時所属する〝離れ業〟を見せた。中・高と軟式テニスを続け、弱小とされた部が西播大会で2度優勝。「不可能を可能にするのが政治家」と再三口にする言葉は、この時に確信したのかもしれない。

酒井孝典氏(立新)

コンビニ加盟店ユニオン執行委員長として、24時間営業や見切り販売の容認などの問題解決に成果を挙げた。これらの活動を通じて「不安定な立場に置かれた者の目線に立った政治に変える必要がある」と思い至り、立候補を決意した。

高校卒業後、エンジニアの道に進んだが、40代で一念発起してコンビニ店のオーナーとなった。「接客は楽しかっただけに、環境を改善したかった」と振り返る。クラシックや落語の鑑賞、旅行など多趣味だったが、コンビニ経営を始めてからは楽しむ余裕が全くなくなったという。

■衆院選兵庫1区 候補者の横顔

■衆院選兵庫2区 候補者の横顔

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