19日に公示された衆院選で、兵庫県内は12選挙区に計38人が立候補。新型コロナウイルス対策などをめぐり、激しい論戦が続いている。各候補の政策や人柄などを選挙区ごとに紹介する。(届け出順)
掘井健智氏(維新)
加古川市議、県議を経て国政に挑む。阪神間で存在感を高める一方、県内の他地域では勢力拡大に課題も抱える日本維新の会。「播磨の地に維新のともしびを点火したい」と意気込む。
証券会社員を経て家業の設計の仕事に携わる中、地域のまちづくりに関わり、「自分たちでまちを変えられる喜びを知った」のが政治の道を志すきっかけだった。「市議や県議の経験から、本来は国会議員にまで届かない声を聞けるのが強み」との自負を持つ。
お笑いと甘い物が好き。「ダイエット中だが、ケーキは元気が出るんです」
隠樹圭子氏(立新)
大阪芸大でミュージカルを学び、女優・タレントとして活躍。NHKの連続テレビ小説にも出演した。その後、幼少期に志した介護の現場に身を投じ、約20年働いてきた。
その間、政治への失望・絶望が募り、「人の役に立ちたい」と神戸市議を目指したがかなわず、政治とは距離を置いていた。だが、立憲民主党の「政治を変えよう」という呼びかけに心を打たれて手を挙げ、加古川市に昨秋、移り住んだ。「こぼれ落ちる人を1人でも少なくしたい」との思いで、選挙区内の隅々まで足を運んでいる。
渡海紀三朗氏(自前)
「今、政治への信頼が揺らいでいる。『信なくば立たず』だ」。当選9回のベテランが、危機感を募らせる。政党政治にNOが突き付けられる現状を打開したい-と今回の戦いに臨む。
早大理工学部卒の理系人間。「科学技術・イノベーション」をライフワークとし、党内の調査会で技術立国としての地位向上につながる提言を重ねてきた。文部科学相を務めた経験からも、高等教育の質向上への情熱は人一倍強い。
多忙な日々の息抜きは、プロ野球阪神タイガース。「勝てば幸せな気持ちになる」と夫婦で応援する。