浪速風

温暖化対策の前進期待

我が亡き後に洪水よ来たれ―。そんなフレーズを思い起こさせるイベントがある。190カ国以上の代表が地球温暖化対策について話し合う国連の「COP」。今年は2年ぶり26回目の開催となるが、これまでの進展ははかばかしくない。対策は負担になるから先送りしよう、よそに押し付けよう、というのが万国共通の本音なのだろう

▶あまりニュースにならないが、各国の官僚らはCOPで「実効性ある」合意ができるよう事前の会議を重ねている。利害が交錯し国益が懸かる会議で、ある交渉官によると「弾丸のない戦場だ」。温暖化対策のルール作りで主導権を握ることができれば、国としてのパワーが増す

▶今年のCOP本番は、英グラスゴーで31日から11月12日まで。戦いに疲れた交渉官たちが例年期待するのは、最後の溝を埋める政治判断だ。国民に負担を求められるのは政治家だけ。「我が亡き後」のこともよく考えて前進してもらいたい。