ツバメ6年ぶりセ制覇 つなぐ野球で連続最下位から飛躍

【プロ野球DeNA対ヤクルト】リーグ優勝を決め、マウンドで輪になるヤクルトナイン=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ)
【プロ野球DeNA対ヤクルト】リーグ優勝を決め、マウンドで輪になるヤクルトナイン=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ)

セ・リーグで26日、首位ヤクルトがDeNAに5―1で勝ち、2位阪神が中日に0―4で敗れたため、ヤクルトが6年ぶり8度目の優勝を果たした。

守護神マクガフがDeNAの最終打者、佐野を三邪飛に打ち取って約15分。敗戦にうなだれる阪神の選手が電光掲示板に映ると同時に、ヤクルトナインがベンチを飛び出した。5度、宙を舞った高津監督は、涙をこらえながら「ほっとしたし、選手がよく頑張ってくれた。気持ちよく胴上げしてもらった」と感無量の表情で夜空を見上げた。

先制されても気負いはなかった。1-1に追いつき迎えた三回、先頭の塩見が右安打で出塁すると青木、村上が続き1死満塁。サンタナの適時二塁打で3-1とあっさり勝ち越した。さらに中村の左フェンス直撃の適時二塁打で5-1と突き放した。直前の打席で三振に倒れた正捕手は「絶対やり返す気持ちで打席に入った」と振り返った。

猛攻の後は万全の投手リレーをみせた。140キロ台後半と直球が走っていた高梨を四回までで下げ、その後は5人による小刻みな継投でリードを守り切った。「投打でつなぐ野球ができた」と指揮官。好機を逃さずに1点でも多く奪い、1点を大事に守る、今季のヤクルトを象徴する野球に勝利の女神がほほえんだ。

ヤクルトを4度リーグ優勝に導いた野村克也元監督が2020年2月に亡くなった際、就任したばかりだった高津監督は「勝つところを見てほしかった」と唇をかんだ。歓喜の中「『ようやったな』ぐらいは言ってくれるかな」と天国の恩師を思った。主将の山田は「ここまで来たら日本一になりたい」と、さらなる高みを見据えた。(五十嵐一)

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