福田元首相、コロナ中国起源説は「風評」

福田康夫元首相
福田康夫元首相

福田康夫元首相は27日、東京都内のホテルで開かれた「篠原文也の直撃!ニッポン塾」の会合で講演し、防衛費を国内総生産(GDP)比2%以上を念頭に増額するという自民党の衆院選公約について、中国などを念頭に「周りの国が敵であれば、いくら頑張っても(日本を)守り切れない。敵を作らないことが必要だ」と疑問視した。

岸田文雄首相が敵基地攻撃能力の保有も含め検討するとしていることに関しては「敵基地を攻撃するという言葉自身が、(敵を作らないという)道に反することだと思う。日本と他国との関係をよくすれば、そうした議論はしなくて済む」と語った。対中関係については「新たな信頼関係を構築することが必要だ」として、日中首脳会談を開催するよう主張した。

親中派として知られる福田氏は、日本、米国、中国について「相互依存関係にある」とした上で、米中の軍事衝突の懸念について「あり得ない。具体例を言えば、台湾海峡で戦争は起こり得ない」と述べた。日中関係の悪化については、日米とオーストラリア、インドの4カ国(クアッド)の枠組みを例示し「外務省か官邸の秘書官なのか知らないが中国包囲網…という注釈がよくない。中国国民が『けしからん』となる」との見解を示した。

中国が新型コロナウイルスの中国起源説に反発していることについては、福田氏は「風評に謝ることはない」と述べ、中国側に理解を示した。長男の福田達夫氏が自民党総務会長に抜擢(ばってき)されたことについては「あり得ない話だが、全く別の話だ。もう親子の縁を切っている。政治の話をしたことはない」と冗談めかして語った。