本社に27万円賠償命令 オウム元信者の菊地さんめぐる記事

オウム真理教による平成7年5月の東京都庁郵便物爆発事件に関与したとして殺人未遂幇助(ほうじょ)罪に問われ、無罪が確定した元信者の菊地直子さん(49)が、産経新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、産経新聞社を相手取り165万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であり、一部の記事について「真実相当性は認められない」として計27万5千円の支払いを命じた。

判決によると、対象となったのは24年6月~27年11月に掲載された4点の記事。判決理由では、このうち菊地さんがサリンの製造に加わったことを論評した記事について、「サリンを製造していた認識がありながら関与していた証拠がない」、自宅から「サリン」と書かれたノートが押収されたとする記事について、「押収場所が自宅でない可能性もある」とそれぞれ認定、名誉毀損(きそん)に当たるとした。

産経新聞広報部の話「当社の主張がいくつかの点で受け入れられなかったことは遺憾です。判決の内容を精査して今後の対応を検討します」