眞子さまご結婚

皇籍離脱 ご公務引き継ぎに課題

秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが結婚し、皇籍を離れられたことで、皇室の公務の担い手がまた1方、少なくなった。眞子さまは秋篠宮さまや薨去(こうきょ)した皇族から引き継いだ公的な役職に加え、外国訪問などで国際親善にも取り組み、次世代の皇族として中心的な役割を担われてきた。ご公務をどう引き継ぐのか、新たな課題が突きつけられている。

天皇の活動を補佐する皇族の減少は、皇室と国民の接点が減ることにつながる。宮内庁はかねてから危機感を募らせ、眞子さまが成年された平成23年、羽毛田信吾長官(当時)が藤村修官房長官(同)に、女性皇族が結婚で皇籍を離れることで皇族が減少していく現状を「皇室のご活動にとって緊急性の高い課題」と伝えた。当時を知る関係者は「官邸への説明はもっと前から行われており、歴代政府も大きな懸案という認識はあったはず」と話す。

それから10年の間に、眞子さまを含め女性皇族3方が皇籍を離脱された。30年に結婚した高円宮妃久子さまの三女、守谷絢子さんのように、結婚後も元皇族として団体の名誉総裁職を続けた例もあるが、眞子さまは公的な役職を全てご退任。一部は妹の佳子さまが引き継がれるが、分担先が未定のものもある。

皇室の公務は代替わりで上皇さまが全ての公務から退かれるのに当たり、天皇陛下と秋篠宮さまを中心に宮内庁が分担を整理した。その際、眞子さまは秋篠宮さまから国民体育大会総合閉会式や全国都市緑化祭などを引き継がれた。これに先立ち、26年の桂宮さまの薨去以来空席となっていた日本工芸会の総裁、秋篠宮さまが務められていた日本テニス協会の名誉総裁にも就任しており、担われる役割は大きくなっていった。

27年からは外交関係樹立や日本人移住を記念する行事などに臨席するため、5年連続で7カ国36都市をご訪問。要人との面会や現地在住の日本人・日系人との交流など分刻みのスケジュールをこなされた。ある宮内庁幹部は「長距離移動など、体力的に若い皇族方にしかお願いできないものもある」と明かす。

新型コロナウイルス禍で昨春以降、見送られている皇室による海外訪問が再開すれば、担い手の問題が早晩、浮上するとみられる。別の宮内庁関係者は「皇族が出席できない行事が出てくることも含め、検討していく必要がある」と話した。

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