現在システムメンテナンス中です

会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

2月27日(日)午前5時頃まで

サービス再開時間が前後する場合があります。

→詳細へ

産経抄

10月26日

ミュンヒハウゼンといわれてピンとこなくても、『ほら吹き男爵』の主人公の名前と説明されれば納得できる。1950年代の初めに英国の医師はある困った患者の存在に気づいた。虚偽の症状や病歴を捏造(ねつぞう)して、なんとか病人でいようとする人たちである。医師は、戦争や旅行で経験したと称して大ぼらを吹く男爵にちなんで、ミュンヒハウゼン症候群と名付けた。

▼二十数年後には別の医師がとんでもない親の存在を論文で発表する。子供の症状について医師に誤った判断をさせるために噓をつき、検体に細工までする。乳児に大量の食塩を強制的に飲ませる事例もあった。医師は子供を「代理にした」ミュンヒハウゼン症候群だと考えた。

▼代理ミュンヒハウゼンは、深刻な児童虐待である。日本で広く知られるようになったのは、平成16年から20年にかけて岐阜や京都の病院で3人の幼女が死傷した事件からだ。「看病ぶりをほめられるのがうれしかった」。母親は、点滴に異物を混入して3人の症状を悪化させた動機についてこう語っていた。

ランキング

  1. 【主張】大谷が本塁打王 世の中に「不可能」はない

  2. 【産経抄】「二兎を追う流」、常識は変えられる無料プラン記事

  3. 【主張】ジャニーズ解体 改革への覚悟が問われる

  4. 【論争を撃つ】リニア遅延 川勝知事の抵抗に勝る魅力を語れるか 石井聡有料プラン記事

  5. 【正論】無法な海洋侵出許さぬ日本の役割 東海大学教授・山田吉彦無料プラン記事

  6. 【主張】沖縄県庁で有害物 米軍批判との差は露骨だ

  7. 【美しき勁き国へ】櫻井よしこ 性別訴訟 最高裁を危惧  有料プラン記事

  8. 【異論暴論】「処理水」がさらしたこと 浮き彫りにされた理不尽

  9. 【産経抄】たかが来賓、されど来賓無料プラン記事

  10. 【奈良正論懇話会】「平和のための軍事力の役割、直視を」 防衛大教授、神谷万丈氏