眞子さまご結婚

国内外で精力的にご公務 被災地や海外訪問で交流重ねられ

震災遺児らと交流される秋篠宮さまと眞子さま=平成26年3月13日、仙台市青葉区の「仙台レインボーハウス」
震災遺児らと交流される秋篠宮さまと眞子さま=平成26年3月13日、仙台市青葉区の「仙台レインボーハウス」

秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが26日、お相手の小室圭さん(30)と結婚して皇籍を離れられた。平成3年に上皇ご夫妻の初孫として生まれ、10代で「単独公務デビュー」を果たされた眞子さま。皇族数の減少により公務の担い手が不足する中、薨去(こうきょ)した皇族や、ご両親が担われてきた行事を引き継ぎ、被災地との交流や海外訪問にも精力的に取り組まれてきた。30年のお歩みを、写真とともに振り返る。

眞子さまは3年10月23日にご誕生。お名前の「眞」の字には、「自然に飾ることなく、ありのままに人生を歩むように」との秋篠宮さまのお気持ちが込められている。持ち物などに付けるお印(しるし)の「木香茨(もっこうばら)」は、ご誕生前に当時の宮邸に増築された子供部屋から見える淡い黄色の花を、秋篠宮ご夫妻が選ばれた。

3歳で妹の佳子さまが、14歳で弟の悠仁さまがご誕生。幼稚園から高校までは学習院で学び、22年4月、皇室で初めて国際基督教大(ICU)にご進学。在学中に同級生の小室さんに出会い、英国への留学も経験された。卒業後は英レスター大大学院で博物館学を専攻し、文学修士の学位を取得された。

皇族として、初めてお一方での公務に臨まれたのは、16歳。20年4月、上野動物園(東京都台東区)で行われた式典に出席された。

23年に成年を迎え、皇族としてのご活動を本格化。26年8月には、それまで秋篠宮妃紀子さまが臨席されてきた「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」にお一方で臨み、手話をご披露。27年10月には、秋篠宮さまが務められてきた日本テニス協会の名誉総裁を、28年6月には、桂宮さまの薨去後、空席となっていた日本工芸会の総裁をそれぞれ引き継がれた。

「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」で、手話であいさつされる眞子さま=令和元年8月24日、東京・有楽町の有楽町朝日ホール
「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」で、手話であいさつされる眞子さま=令和元年8月24日、東京・有楽町の有楽町朝日ホール

23年の東日本大震災の被災地にも、公私にわたり足を運ばれた。震災から4カ月後には、非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のボランティアに私的にご参加。岩手、宮城両県で子供たちの支援活動に励まれた。その後も、秋篠宮さまとともに震災遺児のケア施設を訪ねるなど、交流を重ねられている。

ブータンの西部パロで、伝統的な農家を見学された眞子さま=平成29年6月5日(共同)
ブータンの西部パロで、伝統的な農家を見学された眞子さま=平成29年6月5日(共同)

ご活動は、国内にとどまらない。これまでに、お一方で中南米など7カ国を公式にご訪問。遠隔地や、環境の厳しい高地などにも精力的に足を運び、皇室が長年心を寄せてきた海外在住の日本人、日系人との交流もつないでこられた。28、30年に訪問したパラグアイ、ブラジル両政府からは今月、友好親善の発展に貢献したとして勲章を受けられている。

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