習氏「国際ルールは個別国が決められない」 米牽制

中国の国連代表権獲得から50年を記念する会議で演説する習近平国家主席=25日、北京(新華社=共同)
中国の国連代表権獲得から50年を記念する会議で演説する習近平国家主席=25日、北京(新華社=共同)

【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は25日、国連加盟50年という節目に北京で開催した会議で演説し、「国際ルールは193の国連加盟国が共同で制定することしかできず、個別の国家や国家グループによって決定することはできない」との考えを示した。

バイデン米政権が同盟国などと連携して「対中包囲網」の形成を進めていることや、台湾の国連、国際機関への参加拡大に支援姿勢を見せていることに対し、名指しは避けつつも牽制(けんせい)した形だ。

1945年に発足した国連には当初、中国の支配政党・国民党が率いる「中華民国」が加盟した。49年、共産党との内戦に敗れた国民党が台湾に逃れた後、共産党が樹立した中華人民共和国(中国)は新政府の加盟を国連に要求。国連総会は71年、中国の代表権を認める決議案を採択した。

習氏は中国の加盟後、「人民は一貫して国連の権威と地位を守り、多国間主義を実践してきた」と発言。国連通常予算の国別分担率で米国に次ぐ2位になっていることや、国連平和維持活動(PKO)に延べ5万人以上を派遣してきた実績を訴えた。

習氏は「われわれは協力を強化し、人類が直面している各種の課題や、地球規模の問題に共同で対応すべきだ」と述べ、地域紛争や気候変動などの問題にも言及。習政権は米国との関係安定化を模索する中、気候変動などの問題で協調姿勢を示している。