神戸5人殺傷「死刑相当」も無期求刑 検察、精神疾患理由に

竹島叶実被告
竹島叶実被告

神戸市北区で平成29年7月、祖父母ら男女5人を殺傷したとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職、竹島叶実(かなみ)被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が25日、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)で開かれた。検察側は死刑相当事案とするも竹島被告が犯行時、心神耗弱の状態だったとして無期懲役を求刑。弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張し結審した。判決は来月4日。

竹島被告の犯行時の責任能力の程度が争点。論告で検察側は、統合失調症による幻聴などが犯行に影響したとする一方で、一部で幻聴などに逆らう行動をとっていたことから「善悪判断能力、行動制限能力は著しく減弱していたが、残されている部分はあった」と指摘。「次々と凶行に及ぶなど極めて悪質な犯行態様で、死刑を選択すべき事案」とした上で、犯行時は心神耗弱の状態だったことから無期懲役が相当とした。

起訴状によると、竹島被告は29年7月16日朝、祖父母の南部達夫さん=当時(83)=と観雪(みゆき)さん=同、近くに住む辻やゑ子さん=当時(79)=を刺殺。母親(57)ら2人を金属バットなどで襲い、けがをさせたとしている。