浪速風

慎重な飲食店

馳走(ちそう)とは、もてなす側がその用意に奔走するからという。文字通りこの数日というもの、飲食店は食材や飲料確保のために走り回っていただろう。今日から大阪と首都圏、全店舗で酒類の提供制限が解除された。とはいえ大阪では1テーブルは原則4人以下で、2時間程度まで、と呼び掛けている。実りの秋だが食事や酒を楽しむのも少人数でということになりそうだ

▶提供する側も客数を図りかねている。急に元通りというわけにいかないのは重々承知だが、さりとてどのくらい戻るのかがわからない。準備も少なすぎては売り逃しになり、多すぎては無駄になる。解除と制限を繰り返してきた経験から、慎重にならざるをえないのも無理はない

▶それでも「補償金をもらって休むよりずっといい。働いてこそだから」という声を聞いた。乾杯の声、客席のにぎわい、日常のありがたさ。今夜、街に繰り出したら、帰りは「ご馳走さま」を忘れずに。