広島県福山市の住宅で平成13年に主婦の大石朝美さん=当時(35)=が殺害された事件で、広島県警が容疑者逮捕を発表した25日夜、発生から20年以上たった後の急展開に近隣住民らは驚きの声を上げた。「怒りがこみ上げてきた」と漏らす知人もいた。
「逮捕されて安心したけれど、だんだんと怒りがこみ上げてきた」。事件現場となった住宅の近所で暮らす70代女性は、殺害された大石さんが学生の頃からの知り合いだったと語った。
女性は後から引っ越してきた大石さんに頼られていたといい、「元気な子で、家族と仲良く過ごす姿を覚えている」と言葉を絞り出した。
タクシー運転手の50代男性は逮捕を知り「あの事件が…」と驚いた様子を見せた。「(事件当時)まだ小さかった(大石さんの)お子さんを思うと、何とも言えない」とも話した。
20年前の主婦殺害事件が急展開