「皇室のためでなく愛のための決断」 英王室専門家が語る眞子さまのご結婚

ロンドン大シティ校のアナ・ホワイトロック教授
ロンドン大シティ校のアナ・ホワイトロック教授

【ロンドン=板東和正】秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さま(30)が小室圭さんと結婚されることを受け、英王室や日本の皇室の問題に詳しいロンドン大シティ校のアナ・ホワイトロック教授が産経新聞のオンライン取材に応じた。同氏は「若い皇族が自分の意思で皇室のためではなく、愛のために結婚したいと決断した。(日本国内で)興味深い事例となった」と指摘した。

同氏は英王室のヘンリー王子(37)と妻メーガン妃(40)が昨年公務を引退した事例に言及し、「眞子さまは(王子夫妻と同様に)皇室の支配と責任から自由になり、普通の独立した生活を求めようとされている」と述べた。また、「眞子さまが過熱する報道に苦しまれていたことは(王室離脱前の)王子夫妻に似ている」と語った。

ホワイトロック氏は、王子夫妻が結婚後、執拗(しつよう)なメディア取材への不満から公務を引退したとの報道を紹介し、「夫妻が(報道などで)メンタル不全に陥ったことが王室離脱を選択する理由になったといわれている」と振り返った。

眞子さまが「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されたことに触れ、「日本の報道の過熱や(国民による)ご結婚への批判がいかに負担になったかを物語っている」と強調した。

結婚で皇籍を離れる皇族に支給される一時金が支給されないことを受け「眞子さまは(ご結婚に対する)批判に悩み、一時金を受け取ることはできないと感じていたのだと思う」とおもんばかった。

一方、眞子さまと小室さんにとって「経済的な自立と、皇室と良好な関係を維持できるかが今後の課題になる」と指摘。「(国民からの)批判を避けるためには、皇室や日本国民の税金による援助なしでの生活を維持される」のが望ましいとの考えを示した。

経済的な自立の問題をめぐっては、王子夫妻が王室離脱後も王室の資金援助を受けていたとの報道がある中、王子が自伝出版を進めるなど王室での経験をもとに収入を得ていることを非難する声があがっている。また、王子夫妻が3月、王室内で人種差別的な扱いを受けたと暴露してから「夫妻と王室の関係は非常に難しい状況に置かれている」とし、「王子が今後も王室での出来事や家族のことを(メディアなどに)話すと、王室との和解は困難になる」との見方を示した。

同氏はこうした例を踏まえ、眞子さまと小室さんが「皇室のイメージや評判を損なうようなことをせず、独立した礼儀正しい夫妻としての地位を確立すれば、非難されることはないだろう」と述べた。

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