米国のアフガニスタン和平担当特別代表を18日に辞任したハリルザド氏は、8月の駐留米軍撤収時に混乱を招いた責任について、自身だけでなく撤収を計画したトランプ前政権と、計画を実施したバイデン政権双方にあるとの見方を示した。24日放映のCBSテレビのインタビューで語った。
ハリルザド氏は撤収時に出国を望む米国人やアフガン人協力者が取り残されたことについて「見るに堪えない終幕だった」と非を認めた上で、政策決定には複数の当局者が関わっており自分だけに責任転嫁するのは「公平ではない」と訴えた。
ハリルザド氏はイスラム主義組織タリバンを含む全てのアフガン人の和平実現を目指したが、バイデン大統領が8月末の期限を定めて米軍を撤収させたと指摘。「バイデン氏は米軍の駐留延長を求めることもできたはずだった」と振り返った。(共同)