支持・推薦…共産、立民候補支援に濃淡

衆院選の街頭演説に訪れた有権者ら=24日午後、東京都武蔵野市のJR武蔵境駅前(佐藤徳昭撮影、一部画像を処理しています)
衆院選の街頭演説に訪れた有権者ら=24日午後、東京都武蔵野市のJR武蔵境駅前(佐藤徳昭撮影、一部画像を処理しています)

共産党は衆院選で野党共闘を重視し、多くの選挙区で立憲民主党の候補への一本化を図ったが、個別の候補者への支援態勢は一貫していない。「統一候補」として「推薦」する選挙区もある一方で、「支持」や「支援」にとどめる選挙区も少なくない。共産と対立関係にある支持母体の連合や保守層に配慮して共産と距離を置く立民候補もいるため、共産の支援態勢は地域や候補者によって異なるのが実情だ。

共産は今回、多くの選挙区で立民をはじめとする主要野党間の候補者一本化を図り、公示直前にも選挙区での独自候補擁立の取り下げを発表した。党は全289選挙区のうち213選挙区で一本化が実現したと発表している。

しかし、共産が全国の選挙区での野党共闘の対外的立場をまとめた資料によれば、共産以外で一本化した179選挙区のうち、「統一候補」と明確に位置付けたのは67選挙区にとどまった。そのほかは統一候補と明記せず、「支援」「支持」「応援」「自主投票」に分類するなど表現には濃淡がある。

党広報部は、野党統一候補について「党本部としての態度は『応援』だが、応援の内容は選挙区ごとに候補者紹介の際の表記には違いがある」と説明する。

例えば、自民、立民の一騎打ちの構図となった選挙区でも、栃木2、3、4区は「勝利のために力を尽くす」選挙区と位置づけているのに対し、青森3区は「『反自民』の立場から候補者を出していない」選挙区となっており、やや消極的ともいえる表現だ。

共産が独自候補の擁立を見送った京都3、6区の立民候補については「支援」や「支持」でなく、「自主投票」とした。

京都は伝統的に共産が強く、立民の地方議員は日頃から選挙や議会で共産と争う。「共産と共闘できるような地域情勢ではない」(立民の福山哲郎幹事長)のが実情で、立民京都府連は共産府委員会からの共闘に向けた協議の呼びかけに応じなかった。「自主投票」は、こうした地域事情を反映している。(広池慶一)

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