選挙サンデー 激戦埼玉3区、与野党つばぜり合い

衆院埼玉3区で激戦を繰り広げる自民党前職の黄川田仁志氏(右、深津響撮影)と、立憲民主党前職の山川百合子氏(左、中村智隆撮影)=いずれも24日
衆院埼玉3区で激戦を繰り広げる自民党前職の黄川田仁志氏(右、深津響撮影)と、立憲民主党前職の山川百合子氏(左、中村智隆撮影)=いずれも24日

衆院選(31日投開票)の選挙サンデーとなった24日、候補者たちは街頭に立って休日を楽しむ有権者に支持を訴えた。与野党の前職が事実上の一騎打ちを繰り広げる埼玉3区では、人の行き来が多い駅前などに主要2候補が繰り出し、懸命にアピールを重ねた。

3区には、届け出順に、自民党前職の黄川田仁志氏(51)、立憲民主党前職の山川百合子氏(52)、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」新人で動画配信業の河合悠祐氏(40)の3人が立候補し、黄川田、山川両氏の対決を軸に激しい選挙戦が繰り広げられている。

9月ごろまでは黄川田氏が先行しているとの観測がもっぱらだったが、山川氏が激しく追い上げた結果、現状では接戦になっているというのが多くの与野党関係者の一致した見方だ。

「おはようございます。黄川田仁志です」

24日朝、東武伊勢崎線新越谷駅(埼玉県越谷市)前に、乗降客らに深々と頭を下げてチラシを配る黄川田氏の姿があった。チラシを受け取ろうとしない人も少なくない。それでも、目をしっかりと見ておじぎを繰り返した。

日ごろは笑顔が印象的な黄川田氏だが、厳しい戦況が念頭にあるのか、時折、険しい表情も浮かべた。活動中、看板が駅利用者の動線から外れていると見るや、スタッフに指示するより先に自らの手で目につきやすい場所へと動かした。

黄川田氏は取材に対し「無党派層の支持状況が悪いと聞いている。なるべく多くの方に届くようにと思っている。しっかりスケジュールをこなし、運動量を落とさずやっていく」と力を込めた。

一方、山川氏は24日夕、東武伊勢崎線草加駅(同県草加市)前で街頭演説会を開き、支持を訴えた。

「少し声がかれてきて、口の回りが悪くなっていることをお許しください」

こう声を絞り出した山川氏は、不妊治療の保険適用実現に向けて尽力した1期目の実績をアピールし「声にならない声を拾い国政に働きかけた」と強調した。

新型コロナウイルスの感染拡大に関し「政治に携わる者が改善に向け戦うことが必要だ」とも主張した。

演説会には埼玉県の大野元裕知事も駆けつけた。大野氏は令和元年の知事選で旧立憲民主、旧国民民主両党などの支援を受け、与党推薦候補らを抑えて初当選した経験を持つ。主要野党統一候補の〝先輩〟としてマイクを握った大野氏が「山川氏に国会で活躍してほしい」と訴えると、聴衆から万雷の拍手が起きた。(深津響、中村智隆)

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