震災遺構請戸小が開館 福島、津波と原発事故伝承

震災遺構として公開される福島県浪江町立請戸小の校舎。津波の到達高さを示すプレートが設置されている=18日(小型無人機から)
震災遺構として公開される福島県浪江町立請戸小の校舎。津波の到達高さを示すプレートが設置されている=18日(小型無人機から)

東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の被害と教訓を伝える震災遺構となった福島県浪江町立請戸小で24日、開館記念式典が行われた。福島県では初の震災遺構。

2011年3月11日、海岸から300メートルの請戸小は高さ約15メートルの津波に襲われ、校舎2階の床付近まで浸水。校内にいた児童と教職員の計95人は高台に避難し無事だった。福島第1原発の北5キロに位置し、6年にわたり避難指示を受けた。再開しないまま今年4月に閉校した。

震災遺構として、津波が到達した午後3時37分で止まった時計や剝がれた壁などを保存。児童らの避難の様子を描いた絵本が見学ルートに沿って展示されている。原発事故で行方不明者の捜索が中断され、町民らが長期避難を強いられたことをパネルや映像で説明している。総事業費は約3億7500万円で、管理棟を新設した。