選挙区を歩く 東京1区

風吹かず? 看板区の行方

東京1区立候補者の演説に耳を傾ける聴衆ら=19日午後、JR新橋駅前(内田優作撮影)
東京1区立候補者の演説に耳を傾ける聴衆ら=19日午後、JR新橋駅前(内田優作撮影)

東京1区(千代田区、港区・新宿区の一部)は、選挙区内に国会議事堂や東京都庁などを擁する首都の看板区だ。平成24年以来、立憲民主党前職の海江田万里氏(72)と自民党前職の山田美樹氏(47)が火花を散らす。日本維新の会新人の小野泰輔氏(47)、無所属新人の内藤久遠氏(64)も加わり、前回までの乱立一転、4人の戦い。〝首都決戦〟は佳境に入った。

野党共闘のはしり

「コロナとの戦いに明け暮れた1年8カ月はどういう毎日か。失望、怒り。このままではいけないという1年8カ月だ。この思いを選挙でぶつけたい」。19日夜、海江田氏は港区のJR新橋駅前で政権交代を訴えた。

全国で都市部の「1区」は「風」によって選挙情勢が動きやすいといわれるが、同区の厳しさは屈指のものだ。17年の「郵政選挙」では自民の与謝野馨氏が海江田氏に大差で勝利、続く21年の「政権交代選挙」では、逆に海江田氏が現職閣僚の与謝野氏を選挙区で破った。26年には海江田氏が民主党代表にもかかわらず落選した。

海江田氏は前回選で共産党などの支援を取り付けて返り咲き、野党共闘のはしりになった。今回も共産、社民からの支援体制を整え、野党共闘と距離を置く立民の支持母体、連合とも良好な関係を維持する。有権者の不満を風に変えようと懸命だが、「野党共闘は1+1が2にならない。加わる票もあれば、出ていく票もあることを覚悟しなきゃだめだ」とも語り、陣営の引き締めに懸命だ。

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