岸田首相、初の九州入り 佐賀・福岡の激戦区てこ入れ

街頭演説後、有権者とグータッチを交わす岸田文雄首相=23日午後、佐賀市(中村雅和撮影)
街頭演説後、有権者とグータッチを交わす岸田文雄首相=23日午後、佐賀市(中村雅和撮影)

衆院選(31日投開票)公示後、初の週末となった23日、岸田文雄首相(自民党総裁)が選挙戦で初めて九州入りした。佐賀、福岡両県の激戦区を回り「新しい日本を切り開く」などと訴えた。九州は自身が会長を務める自民党派閥、岸田派(宏池会)の牙城の一つともされ、同派所属議員の当落は岸田氏の求心力にも影響を及ぼす可能性がある。

「同じ政策集団の仲間でもあり、先の総裁選では、側近として大活躍してもらった恩がある。今度は私が勝たせなければならない」

23日午後、佐賀市のJR佐賀駅前でマイクを握った岸田氏は、佐賀1区から出馬した隣の自民前職、岩田和親氏(48)をこう持ち上げた。

同区は岩田氏と4度目の対決となる立憲民主党前職の原口一博氏(62)が激戦を繰り広げている。岸田氏は、防衛政務官などを務めた岩田氏の経歴に触れ、「不穏な国際情勢の中、皆さんの命と暮らしを守れるのはどの政党、どの候補者か」などと支持を呼び掛けた。

佐賀は前回衆院選で、九州7県では唯一、自民が県内全小選挙区で敗れた。岸田氏は佐賀2区にも入り、立民前職の大串博志氏(56)へのリベンジを期す自民前職の古川康氏(63)へのてこ入れを図った。

福岡市中央区での街頭演説では、福岡1~3区の自民前職3人への支持を訴えた。3人はいずれも平成24年の衆院選で初当選した「3回生」で、第2次安倍晋三政権下や自民への追い風の中で行われた過去3回の選挙とは情勢が異なる。

会員限定記事会員サービス詳細