原坂一郎の子育て相談

近所の人にあいさつしない娘

中学3年の娘のことでお尋ねします。自分から近所の人などにあいさつが全然できないことが気になります。自分から元気よくあいさつできるのがベストですが、最低会釈くらいはしてほしいと思っています。年齢的なものや性格によることも分かりますが、外出時、近所の人がいてもツンとした態度で通り過ぎるのを見ると「やめて~」と思います。親は近所の人にもちゃんとあいさつするよう心がけています。いずれはできるようになると信じていますが自分で気づいてほしいです。親としてはどういう声掛けをすればよいでしょうか?

確か反抗期を迎えた頃だったと思います。社会のいろんな矛盾を感じていた私は、あいさつについてもこう考えました。近所の人にあいさつするのはいつも自分から。もしも自分が先にあいさつしなければ、あの人たちもしないはず。いつも自分からなんて、ばからしく思うようになり、しばらくやめてしまったのです。

思春期は真面目に振る舞うことを恥ずかしく思う時期があります。本当はいい子ほど、それを隠すようになることも。娘さんも、わざとそうしているのかもしれません。

でも、あなたの気持ちもわかります。近所の人に会っても無視して歩く娘さんを見ると、いたたまれなくなるのですよね。

もしも、以前は人にきちんとあいさつができていたなら「今だけのこと」と考え、気にしないでいいと思います。ただ、「近所の人にはあいさつしてほしいなあ」と、独り言のようにでもいいので、普段から親の希望を伝えておくのは大切です。

しつけとは、叱ることではなく伝えることです。言った直後に改まったかどうかは関係なく、伝えた時点でしつけになっています。真面目にすることは恥ずかしいことではないと気づくころ、あなたのその言葉が彼女に届きます。私もそれに気づいてからは、人にあいさつするときは笑顔までつくようになりましたから。(こどもコンサルタント)

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士

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