FIGHT10 いきもの巡り

飼育歴44年 現役のクモザル爺 桐生が岡動物園

木に見立てた鉄柱にたたずむクモザルのクロ(桐生が岡動物園提供)
木に見立てた鉄柱にたたずむクモザルのクロ(桐生が岡動物園提供)

新型コロナウイルスに対する警戒度の引き下げに伴い、当園も営業を再開しました。そこで紹介するのは、クモザル。中南米のジャングルに生息し、長い尻尾が特徴の希少種です。さまざまな種類がいますが、当園の人気者「クロ」は、正式にはコロンビアクロクモザルで、その名の通り、南米のコロンビアやブラジルなどのアマゾン川流域の熱帯雨林で暮らしています。

推定46歳のおじいちゃんですが、当園で飼育しているクモザルの中では、とても穏やかなジェントルマン。仲間のクモザルからも飼育員からも一目置かれる存在です。

当園にやってきたのは昭和52(1977)年。この年の夏、キャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と解散を宣言して大騒ぎとなり、一方で前年にデビューしたピンクレディーがヒット曲を連発していました。懐かしいですが、44年たった今も、クロは元気です。チンパンジーの平均寿命が40~50年、アカゲザルが20~30年といわれる中、こんなに長く動物園で元気に過ごしているというのは結構、すごいことなんです。

おじいちゃんといっても全然、老け込んでなくて、飼育員が近づくと「クックック」と鳴いてあいさつをします。クモザルが人に鳴きかけるのは珍しく、クロの性格を物語っています。他のクモザルとも抱き合ってあいさつを交わす行動が、よく見られます。信頼されているんですね。