菅前首相が応援行脚「ガネーシャの会」候補の地元へ

「ガネーシャの会」メンバーの応援に駆け付け、街頭でマイクを握る菅義偉前首相=22日午後、さいたま市南区(中村智隆撮影)
「ガネーシャの会」メンバーの応援に駆け付け、街頭でマイクを握る菅義偉前首相=22日午後、さいたま市南区(中村智隆撮影)

自民党の菅義偉前首相は22日、衆院選(31日投開票)に向けた応援で、自身を支えてきた自民党の無派閥グループ「ガネーシャの会」に所属する埼玉県内の候補のもとを相次いで訪れた。菅氏を担いできたメンバーたちとの結束は、首相を退いた今もなお強いようだ。

雨が降りしきる22日夕のJR武蔵浦和駅(さいたま市南区)前。菅氏は、衆院埼玉15区に立候補した「ガネーシャの会」メンバーの自民党前職、田中良生氏(57)の街頭演説会でマイクを握った。

「1年間という短い期間ではあったが『国民のために働く内閣』としてさまざまな改革を進め、多くの課題に答えを出すことができた」

傘を手にした菅氏が声を張り上げると、詰めかけた観衆から大きな歓声が沸き起こった。

菅氏は、ワクチン接種をはじめとする新型コロナウイルス対策やデジタル庁創設、携帯電話料金引き下げ、不妊治療の保険適用推進などに尽力したとアピールした後、すかさずこう続けた。

「こうしたことに田中良生さんと一緒になって取り組んできた!」

立憲民主党前職の高木錬太郎氏(49)から追い上げられている田中氏にとって、菅氏の応援は心強かったに違いない。

菅氏はこれに先立ち、埼玉4区の自民党前職、穂坂泰氏(47)が朝霞市で開いた演説会にも参加し支持を訴えた。穂坂氏もガネーシャの会のメンバーだ。

同会は衆院当選4回以下の十数人で構成される。非世襲の政治家が主体で、「たたき上げ」を自負する菅氏との共通点が多い。昨年の自民党総裁選の際に立候補を要請するなどして菅氏を支えてきた。

無派閥議員を中心に求心力を高め党内基盤を固めた手法は、「菅流」の権力掌握術の象徴といえる。首相退陣へと追いやられた菅氏ではあるが、衆院選での応援行脚で確認した同志たちとの絆が、再起を後押しする原動力となるのかもしれない。(中村智隆)

▽埼玉4区(5人)

遠藤 宣彦58 元議員秘書  無元

工藤  薫71 元新座市議  共新

穂坂  泰47☆環境政務官  自前

【公】

浅野 克彦47☆元都議    国新

小笠原洋輝37 無職     無新

▽埼玉15区(3人)

田中 良生57☆元国交副大臣 自前

【公】

高木錬太郎49☆元議員秘書  立前

沢田  良42☆元議員秘書  維新

※届け出順、☆は比例と重複

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