舞踊家で文化功労者の牧阿佐美さん死去 バレエ団主宰、草刈民代さんら育てる

牧阿佐美さん=2019年2月28日、東京都中野区(佐藤徳昭撮影)
牧阿佐美さん=2019年2月28日、東京都中野区(佐藤徳昭撮影)

名門「牧阿佐美バレエ団」を率い、橘バレエ学校校長や新国立劇場バレエ研修所長として、日本バレエのレベルアップに多大な貢献をした牧阿佐美(まき・あさみ、本名・福田阿佐美=ふくだ・あさみ)さんが20日、大腸がんのため死去した。87歳。東京都出身。

昭和9年生まれ。日本バレエ界の草分けだった橘秋子の長女に生まれ、4歳からバレエを始める。20歳で渡米し、世界的バレリーナ、アレクサンドラ・ダニロワのもとで1年学ぶ。帰国後の31年、母と牧阿佐美バレエ団を設立。プリマバレリーナとして、「ジゼル」ほか古典の名作に加え、日本的なオリジナル作品「飛鳥物語」「戦国物語」など数々の作品に主演した。46年、母の死去で現役バレリーナを引退し、橘バレエ学校長に。以後、公演ごとに海外から一流指導者や振付家を招き、後進の育成と指導に尽力。草刈民代さんや酒井はなさん、上野水香さんらを輩出した。

平成11~22年、新国立劇場の舞踊芸術監督。13年から新国立劇場バレエ研修所所長を務めた。

8年に紫綬褒章。20年に文化功労者に選ばれ、舞踊界の世界的栄誉「ブノワ賞」審査員に、日本人として初選出された。2004年にはフランス芸術文化勲章シュバリエを受章した。