中国恒大集団、米ドル債の利払い実施へ 23日期限の95億円 中国メディア報道

広東省仏山市にある恒大集団のマンション建設現場。工事は止まったままで、周辺は人の姿がまばらだった=15日(三塚聖平撮影)
広東省仏山市にある恒大集団のマンション建設現場。工事は止まったままで、周辺は人の姿がまばらだった=15日(三塚聖平撮影)

【北京=三塚聖平】中国メディアは22日、巨額債務で経営危機に陥っている中国不動産大手「中国恒大集団」が23日に猶予期限を迎える米ドル建て債の利払いを実施すると報じた。実際に行われれば23日分に関しては債務不履行(デフォルト)が回避されることになるが、傘下企業の売却交渉が頓挫するなど資金繰り難の解消目途は立っていない。

中国メディアによると、恒大集団は23日に猶予期限が切れる米ドル債の利息8350万ドル(約95億円)の送金を21日に金融機関に行った。恒大集団が猶予期間内に利払いを行わず、デフォルトに陥ることが懸念されていた。

恒大集団は年末に向けて相次ぎ社債の利払い期限を迎えるが、資金繰りは改善の目途が立っていない。保有資産の売却などによる資金手当てを目指しているが、20日には傘下の不動産管理会社「恒大物業集団」の売却交渉を打ち切ったと発表。売却額は、約200億香港ドル(約2940億円)を想定していたという。恒大集団の資金繰りは綱渡りの状態が続いており、資金調達の行方を国内外の市場関係者が注視している。

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