選挙区を歩く 東京18区

旧民主同士の因縁対決

有権者にチラシを配る衆院東京18区の候補者。一部画像を処理しています=20日、府中市
有権者にチラシを配る衆院東京18区の候補者。一部画像を処理しています=20日、府中市

衆院東京18区(武蔵野市、府中市、小金井市)は、武蔵野市長を22年務めた自民党の土屋正忠元衆院議員(79)と、立憲民主党前職の菅(かん)直人元首相(75)が長年激しく争い、「土菅(どかん)戦争」の地と称されてきた。今回は土屋氏に代わって、自民前職の長島昭久氏(59)が菅氏と対決する。両氏とも旧民主党出身の〝因縁の仲〟。戦いは新たな構図へと移ろうとしている。

古巣の東京21区からの国替えで挑む長島氏。民主党時代には、菅内閣で防衛政務官を務めた。だが、共産党との選挙協力に反対して当時の民進党を離党し、後に自民に加わった。

一方、当選13回を数える菅氏は、武蔵野市などに強い地盤を築いてきた。しかし、東日本大震災後は厳しい評価を受け、24年と26年の衆院選では選挙区で土屋氏に連敗(比例復活)。29年の前回は土屋氏を破り、選挙区の議席を奪還した。

「時代終わった」

「政権が代わらないままでは全ては変わらない。みなさんの一票で政権を代えてほしい」。20日、菅氏はJR府中本町駅前の演説でこう訴えた。「元首相」の高い知名度を生かし、市民との写真撮影に気軽に応じるなど、有権者との距離の近さもアピールする。

長きにわたった土菅戦争だが、直近の選挙情勢は自民が劣勢だ。7月の都議選では武蔵野市選挙区から土屋氏の娘が出馬したが、立民候補に敗北。今月3日投開票の同市長選でも、自民・公明の推薦候補は、立民、共産など野党系が支持した現職に大差で敗れた。

地元からは「もう『土菅戦争』の時代は終わったのではないか」という声も上がり、ある自民関係者は市長選での敗北後、「この地では『土屋票』があったが、菅氏に勝つのは難しいのでは」と漏らした。

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