和歌山県の湯浅、日高川で土砂災害の危険、県公表

災害の危険性が確認された和歌山県湯浅町山田の民有地(県提供)
災害の危険性が確認された和歌山県湯浅町山田の民有地(県提供)

静岡県熱海市で今年7月に発生した土石流災害を受けて、和歌山県が進めていた盛り土の緊急調査で、湯浅町と日高川町の2カ所で災害の危険性を確認したと県が発表した。いずれも大雨などに見舞われれば、盛り土が滑り落ちて災害につながる恐れがあり、県や町が対策を進めている。

県は熱海市の土石流災害を受け、過去の航空写真や土地造成のデータを分析するなどして、緊急性の高い土砂災害警戒区域(土石流)やその流域で盛り土された838カ所を抽出。このうち現地点検が必要な76カ所を確認した。

県によると、危険性が確認された2カ所のうち、湯浅町山田の民有地は民間事業者が数年前、無許可でくぼ地に盛り土しており、現状では横方向に亀裂などが生じている。

現場の約200メートル下流には町営プールや物流センターがあり、土砂災害が発生すれば被害が想定されるため、県と町は、事業者側に早急な盛り土の撤去を行政指導した。

一方、日高川町寒川の町有地は、町が約25年前、公共工事の残土を盛り土していた。現状では、すでに一部が崩落。川に面しているため、さらに崩落が進めば大量の土砂が川に流入する恐れもあるという。

町が今後、現場の調査を進め、必要な対策を講じるとしている。

県は、今回緊急調査した土砂災害警戒区域や流域以外でも、災害の危険性がないか点検を進めていく。