アフガンの女性政治家 タリバン抗議への支援訴え

21日、国連本部で演説するアフガニスタンの女性政治家、ファウジア・コフィ氏(UNTVから)
21日、国連本部で演説するアフガニスタンの女性政治家、ファウジア・コフィ氏(UNTVから)

【ニューヨーク=平田雄介】英国、カタール、カナダの国連代表部は21日、駐留米軍の撤収に伴いイスラム原理主義勢力タリバンが復権したアフガニスタンで抑圧される女性や少女を支援するための会合を国連本部で開いた。アフガンの政党で初の女性党首となった経験を持つファウジア・コフィ氏が演説し、「タリバンに抗議する勇気ある男女を支援してほしい」と訴えた。

コフィ氏は旧タリバン政権下で通学を許されなかった少女たちの就学支援で頭角を現し、2005年の下院選で初当選。女性初の副議長も務めた。首都カブールが今年8月に陥落した後、タリバンの監視をかいくぐり軟禁中の自宅からカタールへ脱出。21日の国連安全保障理事会の関連行事として開かれた会合に出席した。

「かつて私が抱いたアフガン大統領として国連を訪問し演説するという夢をアフガンの少女は見ることができない」と演説を切り出し、タリバン復権後のアフガンで「女性の声は消されている」と語った。

「過激な軍事組織を倒すことができるのは、カブールの街に出て人権のために抗議する勇気ある男女を支援することだけだ」と強調し、中国やロシア、パキスタン、イランを念頭に「女性や少数派を含む包括的な政府の樹立をタリバンに要求してほしい」と訴えた。

英国連代表部などによると、アフガンでは現在、中学や高校に相当する女子校の多くが閉鎖され、女性の就業規制も始まった。記者や判事、芸術家らは脅しや暴力にさらされ、公職に女性が就くことは実質的にできなくなっているという。