千葉8区 一本化手応えの本庄氏 実績訴える桜田氏

夕闇の柏駅前で帰宅を急ぐ市民に支持を訴える8区の立候補者=20日(江田隆一撮影)
夕闇の柏駅前で帰宅を急ぐ市民に支持を訴える8区の立候補者=20日(江田隆一撮影)

千葉県柏市の一部と我孫子市が選挙区の衆院千葉8区は事実上、自民と立憲民主の一騎打ち。4年前の前回選挙に続き、柏市長選も同じ投開票日となったが、立民新人の本庄知史氏が市長選と連動し、野党一本化で序盤戦を優位に進める。自民前職の桜田義孝氏は「保守」を訴え、与党支持層固めや票の上積みで巻き返しを狙う。

「次期市長選には立候補しない」。8月30日の定例会見での秋山浩保市長(53)=現在3期目=の発言が始まりだった。9月10日、れいわ新選組で8区からの出馬が決まっていた元職の太田和美氏(42)が、市長選への転向と衆院選での立民支持を表明。公示直前の13日には共産党が擁立を見送り、初めての野党一本化が実現。前回の与野党三つどもえから与野党対決になった。

本庄陣営は、自民の指定席化した議席奪取のチャンスと意気込む。桜田氏は前回10万115票を獲得したが、得票率は5割を下回る約48・8%で、一本化ならこれを上回るからだ。

野党一本化に加え、本庄氏は街頭活動での無党派層の獲得に力を入れる。2年前から「400回、駅頭に立った」(本庄氏)。公示前から立民幹部が応援に入り、岡田克也元副総理の秘書を長年務めた本庄氏の「即戦力」をアピールしている。本庄氏は街頭で「政治を私物化し、生活を苦しくした自民党1強政治の打破」を訴える。激励の声を掛けてくれる人も増えているといい、陣営は手応えを感じている。

小選挙区制導入の平成8年に初めて当選した元五輪相の桜田氏は8期目を目指す。秋山市長と並んだ写真が目を引く自民党の機関紙号外を配るなど、地域密着やこれまでの実績を訴え、保守層や支持層固めを進める。街頭では「日本の領土、領海、領空を守れるのは自公連立政権だけしかない。日本を存続させるため負けるわけにはいかない」と訴える。

失言で五輪相を辞任した過去を心配する声があるが、地元では人柄の良さには定評があり、「もう一度、大臣をやって」の声もある。野党関係者も「桜田陣営には底力がある。しっかり票を出してくるだろう」と警戒する。

無所属新人の宮岡進一郎氏は選挙公報で政策を訴える。(江田隆一)

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