総裁選敗北の河野、高市、野田各氏 衆院選に奔走

自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が新総裁に選出。壇上でポーズをとる(左から)野田聖子氏、菅義偉氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、河野太郎氏=9月、東京都港区(三尾郁恵撮影)
自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が新総裁に選出。壇上でポーズをとる(左から)野田聖子氏、菅義偉氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、河野太郎氏=9月、東京都港区(三尾郁恵撮影)

9月の自民党総裁選で岸田文雄首相に敗れた河野太郎広報本部長、高市早苗政調会長、野田聖子少子化担当相の3人が、衆院選(31日投開票)の応援に東奔西走している。いずれも高い知名度を誇るが、「ポスト岸田」候補に浮上するため党内で存在感を高めたい思惑も見え隠れする。

「東ヨーロッパの国々は何も最初から共産党の一党独裁だったわけではない」

22日に千葉県船橋市でマイクを握った河野氏は、立憲民主党が政権を樹立した場合、共産との連携が「限定的な閣外協力」にとどまらず、かつての東欧諸国のように徐々に主導権を奪われかねないと指摘。両党をあてこすりながら自民候補への支持を訴えた。

河野氏は総裁選に出馬した4候補中、最多の党員・党友票を集めただけに、人気は健在だ。同じ日に同県浦安市で街頭に立った際は、「グータッチ」を求める聴衆が殺到。選挙期間中は総裁選で支援を受けた前職を中心に、70人以上の応援に入る予定だ。

総裁選をきっかけに知名度が急上昇した高市氏もひっぱりだこだ。22日は茨城県日立市で「国際競争を勝ち抜いていくためにはやはり自民、公明両党の政権だ」と有権者に語りかけた。総裁選で連携した安倍晋三元首相が影響力を持つ細田派(清和政策研究会)の前職を中心に応援に走る。今後は自民候補の苦戦が伝えられる東北や首都圏なども回る予定だ。

野田氏は、力を入れる子供政策に絡めて有権者にアピールしている。21日には埼玉県桶川市の幼稚園で自民候補とともに子育てを重視する姿勢を強調した。

3人が総裁候補として再び名乗りをあげるには、党の看板となり得る能力をアピールすることが早道だ。一人でも多くの仲間を当選させようと街頭に立ち続けている。(永原慎吾、岡田美月、市岡豊大)