国連安保理緊急会合、北ミサイル発射で声明発表できず 米欧と中ロ対立か

国連本部=米ニューヨーク
国連本部=米ニューヨーク

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は20日、北朝鮮による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる19日の発射実験への対応を協議するため緊急会合を開いた。安保理決議違反だと非難する米欧諸国と制裁緩和を呼びかける中国やロシアが対立したとみられ、議長声明の発表など一致した対応には至らなかった。

会合に先立ち、アイルランドのネイソン国連大使は同国とフランス、エストニア3カ国の共同声明を発表した。実験は「海洋からの核攻撃能力獲得を目指すものだ」として、北朝鮮の核・ミサイル開発の「着実な増強」を指摘。弾道ミサイルや核兵器など大量破壊兵器の放棄に向けた具体的な措置を「完全かつ検証可能で不可逆的な方法」で取るよう北朝鮮に求めた。

北朝鮮の兵器開発について、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「地域情勢を不安定にしている」と批判。米国の韓国と日本に対する防衛義務は「鉄の掟(おきて)」とした上で、朝鮮半島の完全な非核化を目指し「真剣かつ持続的に交渉する用意がある」と述べた。

また、北朝鮮への制裁について「より真剣に履行する必要がある。率直に言って、安保理の北朝鮮制裁委員会は仕事をしていない」と批判。制裁破りの取り締まり強化を訴えた。緊急会合は米英仏が要請した。

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